伝統の戸隠竹細工を学ぶ!
戸隠でそばと並んで伝統があるものと言えば、“
竹細工”
『
「体験!長野道場キャンペーン」戸隠編』でお伝えした“竹細工”を今回体験してきました。
訪れたのは“
原山竹細工店”
店内には数々の竹製品が並んでいました。
戸隠の竹細工に使われるのは、“
根曲り竹”
“根曲り竹”は標高の高い所で採れる細い竹でここ戸隠でも豊富に採れるものだそうです。
「“根曲り竹”は年貢に代わるものとして切られるようになったんです。」
と教えてくれたのは、4代目の原山 昭俊さん。
話を伺うと、寒くて作物の少ない戸隠では、徳川幕府に“根曲り竹”を切る事をお願いし、それを年貢として納めていたそうです。
編み始めたのはいつからか不明だそうですが、明治時代になり、養蚕が盛んになった時にクワの葉を摘む時に使う“ぼて”や、蚕を飼育するのに使う“蚕かご”といったものが作られるようになったんだそうです。次に農業用の“かご”が作られるようになっていき、“そばざる”などの生活用品が作られるようになったのは、昭和の半ばになってからだと教えていただきました。
店は昭和の初め頃からあり、戸隠の竹細工を今に伝承しています。
歴史のある竹細工は、店舗に併設されている工房で作業を
見たり、
体験したり出来ます。
竹は鉈(なた)を使って割り、“ひきこき”と言う作業で竹を徐々に細くしていき、太さを整えます。
こうして出来たものを使い、編む作業に入っていきます。
準備作業を見せて頂いたところで、私も竹細工に挑戦してみました
コツは、上下左右の長さや角度を均等にする事。
小学校の図工の時間の様で、とても楽しくていつの間にか工作に
熱中していました
硬いので、編んでいる時に折れてしまうのではとヒヤヒヤしましたが、約1時間でなんとか完成
出来上がった作品は“短冊掛け” 自分で作ったという喜びと達成感がありました
次は“そばざる”にも挑戦してみたいなぁ。
原山さん曰く
「戸隠の竹細工は一生使える物。最初は緑で、それから黄色になり、アメ色に変わっていきます。先代の時に買っていったお客さんに20年・30年使っているよ、と言われる事がうれしいです。」
竹細工は日影干しで乾燥させながら使うと何年でも使える丈夫なものだそうです。
戸隠の歴史に触れながら自分の作品を作ってみませんか。
≪体験メニュー≫
短冊掛け 1,000円 所要時間1時間
一輪挿し 1,000円 所要時間1時間
目かご 2,000円 所要時間2時間
そばざる 5,000円 所要時間6時間
原山竹細工店
場所:長野市戸隠3393
電話:026-254-2098
定休日:不定休
営業時間:8:00~18:00
関連記事