2012年06月07日
中国で長野の食文化「おやき」をPR !!

この時の記事は、長野市が中国河北省石家庄市との友好都市締結30周年を記念して訪問団を派遣した際に、長野の食文化をPRするために「いろは堂」の社長さんご夫婦が同行するというもの。
今回はその時の奮闘ぶりについて伺いました。
中国では昨年の3月に起こった原発事故が原因で、長野からの食材などの持ち込みができないため、現地では、まず、食材選びから。


滞在したホテル近くのスーパーマーケットへ。
「おやき」の具材として馴染みのある玉ねぎや人参、キャベツは問題なく購入できたのですが・・・
女将さんとしては、ご当地おやきを作ろうと考えていたので、中国原産の野菜の選定にひと苦労

選んだのは、ニンニクの芽のような「韮苔」という香辛料の香りのする野菜。

具材の味付けに欠かせないお味噌は、韓国産を購入した。
最後におやきの生地に使う小麦粉を選んだ。
この小麦粉が一番心配だったと女将さんはいう。日本のものより粗いのか細かいのか・・・
それによって水の分量やこね方、寝かし方が変わってくるからだ。
事前に中国の小麦粉を輸入して日本で試作してみたという。
実際は、きめが細かくて日本のものと大差はないという。ホッ

いよいよ「おやき」のPR当日。
9時30分からのレセプションに間に合わせるために、7時から作業に取り掛かる。
5人の女性で野菜を切ったり、粉をこねたり・・・


ねじり鉢巻き姿も見えてきて、作業の大変さが伝わる


生地と具材の下ごしらえが終わり、このポーズ。

1時間ほど生地を寝かせるため作業中断

さてさて、女将さんの包み方を確認して再び作業開始。
手際の良い女性陣が次々とおやきを作っていく。

通訳の方も飛び入り参加で作業も佳境に・・・。さすが餃子の国。包み方が上手い


包み終わったものから厨房の蒸し器で15分ほど蒸して出来上がり。

試食をした地元(中国)の子どもたちは大喜び

味も気に入って、ぜひ「おやきづくり体験」をしたいというお願いされたが、今回は予定が合わなかったという。
今後、おやきと農家民泊を体験するために、長野市への訪問を検討中だという。
石家荘市から空港へ向かう途中、小麦畑が続いていたという。
長い間、小麦と付き合ってきた社長ご夫婦は、改めて「粉文化」のすごさと素晴らしさを感じたようだ。
小麦粉は世界各国でいろんな料理に姿を変えて食卓に並ぶ。
国ごとに、そこに住む人にあったように・・・
まさに長野の「おやき」は、生活のスタイルから生まれた知恵の一品。
そして、今は美味しさと健康を考えた時代に合った郷土食なのではないだろうか。
写真提供 炉ばたのおやき「いろは堂」
Posted by いいときナビ at 13:55│Comments(0)
│鬼無里