2012年02月17日
「ちょっくらきなさ市」最終回
今回の「ちょっくらきなさ市」の記事も最終回となりました。
これまでの記事はこちら→ 「ちょっくら きなさ市」 、 「ちょっくら きなさ市(料理教室前編)」 , 「ちょっくら きなさ市(料理教室後編)」
締めくくりは・・・
料理研究家の横山タカ子先生の講演会です。演題は、「毎日のご飯が元気の源」。
鬼無里活性化センター2階の講堂には、50人余りの聴講者で用意された座席はほぼ満席
先生のお話はわかりやすくて、実用的。しかもユーモア満載だから笑い声が絶えない講演会、ということでかなりの評判!!地元の方だけでなくそのお話を聞きたくて遠方からお見えになった受講者もいらして、「食」に対する意識の高さを感じた。
ちょっとここで、先生をご紹介すると、
長野県大町市生まれ。長年SBCテレビ・ラジオやNHKテレビの番組にレギュラー出演するほか、長野県カルチャーセンターの講師も務めていらっしゃいます。身近な素材と郷土食を大切にしたおしゃれな料理で定評があります。2007年第12回NHK関東甲信越地域放送文化賞を受賞。 執筆活動もされておられます。
「私は毎日毎日、旦那と食事をしているんですよ・・・えぇ、一緒に暮らしていますからね(笑)」というごく普通の語り口調で始まったお話はこの先に続く大切なイントロだった。
「信州の一汁三菜」は、一般的に言う「一汁三菜」プラス「お漬物」があるということ。お漬物は決して体に悪いものではなく、野菜の発酵食品だから、むしろ体に良いものだと話す。
思わず“なるほど”とつぶやいた。
キュウリやナスを夏に食べるとおいしいのは、身体を冷やす働きがあるから。つまり冬に食べると逆効果ということ。でも、これらの野菜を漬物にすると身体を冷やさない食品に変化する。単に冬の『保存食』ではなく、「食」の摂理に適っているのだ。
さらに食卓に出される食材は地元で採れたものが体にいいという。それは、信州で育った人には信州の土と水と太陽で育てた野菜や果物が体に合うからなのだ。
そして、「漬け物の塩分はほかの加工食材に比べたら決して多くないから安心していただいて。」
「だって、元気でしょ、信州のお年寄は!!」と先生はおっしゃる。
そして、何より「真味是淡(しんみ これ たん)」が大切だという。
どういうこと・・・?
「濃厚な味は美味しいけれど、そればかりを食べ続けると飽きてしまう。本当の味わいは、米や野菜のようにサラリとして淡泊なもの。」 という。

先生は究極の「真味是淡」は“母乳”だという。これから大きくなる子どもたちに何を伝えていくかは私たち次第。そして、冒頭言ったように毎日毎日、三度三度きちんと食事をするということ。
人は1年間に1000回以上食事をする。そのうち日曜日の1回くらいは「信州の一汁三菜」と「真味是淡」を意識してほしいとおっしゃって講演会を締めくくった。
先生のお話の中には独創的な料理や、三ツ星レストランなんかの話は一切出てこない。話されるのは全て家食(いえしょく)の話だけだった。
いつの間にか私たちは、本質を無視して、流行やスタイルを追いながら毎日をおくるようになってしまった。
先生のお話は、「食」や「食材」について語りながら私たちの日常を語っているようだ。
身体にいいものを食べて、前向きに暮らそう。
これまでの記事はこちら→ 「ちょっくら きなさ市」 、 「ちょっくら きなさ市(料理教室前編)」 , 「ちょっくら きなさ市(料理教室後編)」
締めくくりは・・・
料理研究家の横山タカ子先生の講演会です。演題は、「毎日のご飯が元気の源」。

鬼無里活性化センター2階の講堂には、50人余りの聴講者で用意された座席はほぼ満席

先生のお話はわかりやすくて、実用的。しかもユーモア満載だから笑い声が絶えない講演会、ということでかなりの評判!!地元の方だけでなくそのお話を聞きたくて遠方からお見えになった受講者もいらして、「食」に対する意識の高さを感じた。

ちょっとここで、先生をご紹介すると、
長野県大町市生まれ。長年SBCテレビ・ラジオやNHKテレビの番組にレギュラー出演するほか、長野県カルチャーセンターの講師も務めていらっしゃいます。身近な素材と郷土食を大切にしたおしゃれな料理で定評があります。2007年第12回NHK関東甲信越地域放送文化賞を受賞。 執筆活動もされておられます。
「私は毎日毎日、旦那と食事をしているんですよ・・・えぇ、一緒に暮らしていますからね(笑)」というごく普通の語り口調で始まったお話はこの先に続く大切なイントロだった。

思わず“なるほど”とつぶやいた。
キュウリやナスを夏に食べるとおいしいのは、身体を冷やす働きがあるから。つまり冬に食べると逆効果ということ。でも、これらの野菜を漬物にすると身体を冷やさない食品に変化する。単に冬の『保存食』ではなく、「食」の摂理に適っているのだ。
さらに食卓に出される食材は地元で採れたものが体にいいという。それは、信州で育った人には信州の土と水と太陽で育てた野菜や果物が体に合うからなのだ。
そして、「漬け物の塩分はほかの加工食材に比べたら決して多くないから安心していただいて。」
「だって、元気でしょ、信州のお年寄は!!」と先生はおっしゃる。
そして、何より「真味是淡(しんみ これ たん)」が大切だという。
どういうこと・・・?
「濃厚な味は美味しいけれど、そればかりを食べ続けると飽きてしまう。本当の味わいは、米や野菜のようにサラリとして淡泊なもの。」 という。

先生は究極の「真味是淡」は“母乳”だという。これから大きくなる子どもたちに何を伝えていくかは私たち次第。そして、冒頭言ったように毎日毎日、三度三度きちんと食事をするということ。
人は1年間に1000回以上食事をする。そのうち日曜日の1回くらいは「信州の一汁三菜」と「真味是淡」を意識してほしいとおっしゃって講演会を締めくくった。
先生のお話の中には独創的な料理や、三ツ星レストランなんかの話は一切出てこない。話されるのは全て家食(いえしょく)の話だけだった。
いつの間にか私たちは、本質を無視して、流行やスタイルを追いながら毎日をおくるようになってしまった。
先生のお話は、「食」や「食材」について語りながら私たちの日常を語っているようだ。

身体にいいものを食べて、前向きに暮らそう。
Posted by いいときナビ at 16:17│Comments(0)
│鬼無里