2012年10月29日

戸隠古道を行く!!その16 「女人堂跡」

「戸隠古道を行く!!」は「一の鳥居」から「奥社」までの古道にある30ヶ所の名所を巡るシリーズです。
古道について詳しくは、過去記事『戸隠古道を行く!!その1「一之鳥居」』をご覧ください。

さて今回は、
中社から7~8分ほど歩くと、「女人堂跡」という石柱が見えてきます。

「女人堂」とは、女人禁制の山岳霊場では,入山規制の結界を「女人結界」と言い、登山礼拝を許されない女性たちのために、結界の外に女性が念仏に励む場所のことです。
この場所に建てられていた「女人堂」の大きさは、3間×3間、およそ30㎡(3坪)といわれ、堂内には女人禁制のおきてが数々掲げてあったといいます。
石柱の後方に立てられた女人堂跡の説明書が建てられています。その説明文の後半に、「・・・この禁を侵しては入ろうとした尼僧がいしになったと言われる「比丘尼石(びくにいし)」も付近にあります・・・」と書かれていました。

この「比丘尼石」を探しに行くため古道を進みます。



戸隠古道は「女人堂跡」の前で奥院道と越後道に分岐していて、「右えちごみち、左おくいん」の碑を越後道へ

しばらく進むと比丘尼石がありました。




この「比丘尼石」について一茶が詠んだ句があります。
『秋風の ふきもへらさず 比丘尼石』


この句にはこんな説明があります。
戸隠山九頭竜権現は女人嫌はで
たまへるを、むかし何某の尼
しいて行んとせし時直ちに
石となりけるとそ

こんなに一途な気持ちで女人禁制を破ってまで結界を超えた尼僧の思いが、なんだか痛く感じた。




「足神さん」へと進みます。




  


Posted by いいときナビ at 13:14Comments(0)戸隠